ここでは、「各種設定」の取扱方法を説明しております。
目次
概要


概要
各種設定は、DTalker Mobileのいろいろな動作を設定したり調整することができます。
各種設定では、次のようなメニューが表示されます。
 音量の設定
 速さの設定
 高さの設定
 声色の設定
 音及び各種パラメータの設定
 色の設定
 オーナー情報の設定
 接続機器の設定
 日付の設定
 時刻の設定
 その他の設定
 バージョン情報
 データのバックアップ

1.音量の設定
音量の設定は、読上げる音量をレベル1からレベル4までの4段階で設定することができます。
レベル1が最小ですが、音が聞こえなくなることはありません。音量が変更されると、現在のレベルを音声にて、通知します。

2.速さの設定
速さの設定は、読上げる速さを0から速さ9までの、10段階で設定することができます。
速さ9が、もっとも速くなります。速さが変更されると、現在の速さを音声にて、通知します。

3.高さの設定
高さの設定は、読上げる声の高さを、次の5段階で設定することができます。
 低い
 少し低い
 普通
 少し高い
 高い
高さが変更されると、現在の高さを音声にて、通知します。

4.声色の設定
声色の設定は、男声、女声のいずれかを選択します。
声色が変更されると、現在の声色を音声にて、通知します。

5.音及び各種パラメータの設定
音及び各種パラメータの設定は、各種の効果音と動作を設定します。
音及び各種パラメータの設定では、次のようなメニューが表示されます。
 プログラム終了時の音
 メニューローテーション時の音
 アラーム開始時の音
 メモ帳の文字入力方式の設定
 記号はすべて喋る
 カナ入力時のホネティック読み
 リモコンイヤフォンを使用
 タッチキーの設定
 ソフトキーボードを有効とする
 音声認識を有効とする
 音声録音をいつでも使えるようにする
 連続文字を省略して読む

5の1.プログラム終了時の音
プログラム終了時の音は、各プログラムを終了して「プログラムの選択メニュー」に戻るときの音です。
規定値または、Windowsのウェーブファイルを指定します。
PDAに標準搭載されているウェーブファイルは、次のとおりです。
Alarm1.wav
Alarm2.wav
Alarm3.wav
Alarm4.wav

5の2.メニューローテーションの音
メニュー選択をしているとき、1番キーに戻った時の音です。
規定値または、Windowsのウェーブファイルを指定します。

5の3.アラーム開始音
予定帳で予定を設定し、アラームがOnに設定されているとき、アラーム時間になった場合の音です。
規定値または、Windowsのウェーブファイルを指定します。

5の4.メモ帳の文字入力方式の設定
文字入力方式の設定等を行います。
次の3種類のキー項目があります。
 規定値で入力
 ジョグキーで入力
 携帯電話方式で入力

5の4の1.規定値で入力
文字入力メニューを通常モードで操作できるように設定します。
「文字入力メニュー」の「通常モード」を参照してください。

5の4の2.ジョグキーで入力
文字入力メニューをジョグキーのみで操作できるように設定します。
「文字入力メニュー」の「ジョグキー入力モード」を参照してください。
ジョグキー入力モードを選択すると、文字選択時に声色を変えるか、音声にて、確認をしますので「はい」「いいえ」で選択します。

5の4の3.携帯電話方式で入力
文字入力メニューを携帯電話方式で入力で操作できるように設定します。
「文字入力メニュー」の「携帯電話方式入力モード」を参照してください。
携帯電話方式入力モードを選択すると、キー入力のとき長押しするか、音声にて、確認をしますので「はい」「いいえ」で選択します。

5の5.記号はすべて喋る
 標準では読み飛ばすような記号(たとえば、カッコトジ、鍵カッコ閉じ、など)を、すべて読上げるように設定します。

5の6.カナ入力時のホネティック読み
カナ文字入力で、「あいうえお」を「あさひのあさ」「いろはのい」と、読上げるように設定します。
標準では、ホネティック読みが有効になっています。

5の7.リモコンイヤフォンを使用
リモコンイヤフォンのスイッチで操作できるように設定します。
スキップボタンが上下キーに該当し、プレイ/ポーズボタンがエンターキーに該当します。
注意:リモコンボタンを使用すると「メニューボタン」「時計ボタン」「今日のひとことボタン」が使用できなくなります。

5の8.タッチキーの設定
タッチキーの確定時間、キーローテーション時間の設定等を行います。
次の3種類のキー項目があります。
 読み上げ時タッチパネルを有効とする
 キー確定時間の設定
 キーローテーション時間の設定

5の8の1.読み上げ時タッチパネルを有効とする
読み上げ時とは、メモ帳の読み上げ時、インターネットの読み上げをさします。
読み上げている最中に、タッチパネルからの操作を可能とするか、禁止するかというモードです。
標準では有効に設定されています。有効に設定すると読み上げ中にダブルタップで、中止メニューが表示されます。
これはエンターキーと同じ意味を持ちます。
また、上下方向へのドラッグ操作で音量を、左右方向へのドラッグ操作で読み上げ速さの変更ができます。
これは、左右キーと同じ意味を持ちます。ここで変更された音量と速さはこの読み上げの場面だけに有効です。

5の8の2.キー確定時間の設定
タッチキー入力時の、長押し時間の設定を行います。標準では0.5秒に設定されています。

5の8の3.キーローテーション時間の設定
キーローテーション時間とは、一つのキーに複数の文字や項目が設定されていた場合、 キーを連続してタップしていくと、次から次へと項目が変わっていきます。 一休みして、もう一度キーをタップしたとき、最後のキーが残っているか、次のキーに移行しているかを決定する時間のことです。 つまり、一つのキーから複数の文字を選択するとき、次の文字へ移行しなくなる時間を0.5〜1.5秒の範囲で設定できます。

5の9.ソフトキーボードを有効とする
この機能はポケットPC2002で有効です。
ソフトキーボードとは、標準のWindowsCEに付属している機能のことで、有効とすると、タスクバーが画面下部に表示されるようになります。 タスクバーの一部をタッチすることでソフトキーボードが表示されるようになります。
標準では無効になっています。

5の10.音声認識を有効とする
メニュー項目の入力方法として、キー入力の変わりに音声認識で行うことができます。
メニューに配置されているキー項目を認識対象にします。
音声認識は決められたボタンを押して、ポンという音がしてから、「メモ帳」というように喋ります。
その言葉を認識して、どのキー項目に該当するのか自動的に判定され、キー入力動作まで行います。
この例では、「メモ帳」が呼び出されますので、続けて、音声認識ボタンを押して、ポンという音がしたら 「読み上げ」と喋ります。「読み上げ」が選択され、文書の一覧がキーに割り当てられます。
この文書の一覧もすべて認識対象になりますので、音声認識ボタンを押して、「吾輩は猫である」と喋ると 「吾輩は猫である」の朗読が開始されます。

有効を選択すると、音声認識用ボタンの設定を行うように要求されます。
音声認識用ボタンとしたい任意のボタンを押してください。
音声認識ボタンとは、PDAのボタンの任意の1個を音声認識ボタンに割り当てることができ、 そのボタンを押している間だけ音声入力が可能になるボタンのことで、DTMが起動していないときは、音声認識ボタンの役割はありません。 次に、マイクゲインの設定を行います。
5段階で設定可能です。
 そのまま
 低い
 少し低い
 普通
 少し高い
 高い

標準では普通になっていますが、高くすると、些細な音でも認識してしまい、誤認識の元になります。
PDAの機種によって違ってきますが、低いに設定しておいたほうが無難かもしれません。

次に認識レベルの設定を行います。
認識レベルとは、認識した判定結果の合格点を緩くするか、厳しくするかという設定です。
緩くすれば誤認識も増えてきます。
 緩い
 中ぐらい
 厳しい

3種類の中から選択します。標準は「中ぐらい」です。
音声認識の要領
1.音声認識ボタンを押します。押しつづけます。
2.「ポン」という音がしてから、喋ってください。
3.喋り終わってしばらく待ちます。喋り終わったという判定をさせるためで、ボタンは押したままです。
4.「ポツ」という音がしたら、音声入力が受け付けられたことを意味しますので、ボタンを離しても結構です。
5.認識処理が行われ、結果が音声で応答されます。

音声認識ボタンまたは、音声録音ボタンを設定すると、時計ボタンとひとことボタンはDTMが動作中のときは機能しなくなります。

5の11.音声録音をいつでも使えるようにする
音声録音用のアプリケーションにはボイスレコーダがあります。
録音するには、ボイスレコーダーを起動しなければなりません。
音声認識と同じように音声録音用ボタンを設定できます。
メニューが表示されている状態であれば、音声録音ボタンを押すだけで録音ができます。
音声録音ボタンが押されている間だけ録音されます。再生はボイスレコーダーで行います。
有効を選択すると、音声録音用ボタンの設定を行うように要求されます。
音声認識とは別のボタンを選択する必要があります。

音声録音の要領
1.音声録音ボタンを押します。押しつづけます。
2.「録音します。ポン」という音がしてから、お話ください。
3.喋り終わったら、ボタンを話します。
4.「ポツ」という音がすれば、保存されています。
5.もし、録音レベルが低すぎる場合や、無音の場合には「保存はされません」というメッセージがあります。

音声認識ボタンまたは、音声録音ボタンを設定すると、「時計ボタン」と「ひとことボタン」は、DTMが動作中のときは機能しなくなります。

5の12.連続文字を省略して読む
メモ帳やWEBブラウザーで、連続した文字を省略して読むか設定できます。
例えば「わあああああああ」は、「わ、あが7個」と読上げます。

6.色の設定
色の設定は、タッチスクリーンの背景色、文字色を設定します。
色の設定では、次のようなメニューが表示されます。
 規定値
 文字の色
 背景の色
 戻る

6の1.規定値
背景色は黒に、文字色は黄色に設定されます。

6の2.文字の色
文字の色を、次の8色から、選択できます。
 黒
 赤
 緑
 黄
 青
 マゼンダ(明るい紫)
 シアン(明るい水色)
 白

6の3.背景の色
背景の色を、次の8色から、選択できます。
 黒
 赤
 緑
 黄
 青
 マゼンダ(明るい紫)
 シアン(明るい水色)
 白

7.オーナー情報の設定
オーナー情報の設定は、PDAの所有者の情報を設定します。
オーナー情報の設定では、次のような設定メニューが表示されますので、各項目の入力を行ってください。
 苗字
 名前
 誕生日

誕生日は、月と日にちのみ入力します。

8.接続機器の設定
接続機器の設定はPDAに接続されている、または、接続しようとする電話機や、接続ポートの設定を行います。
接続機器の設定では、次のようなメニューが表示されます。
 電話機の設定
 接続ポートの設定

8の1.電話機の設定
ここでは、音声通話、ダイアリング、または、i-Modeメールをサポートするために、PDAに接続される電話機の種類を設定します。
サポートしている電話機は、「P-in master」と数種類の携帯電話に限られます。
「P-in Master」はカード型のPHSデータ通信カードで、通話機能を有しているものです。
これを使用する場合には、「P-in Master」を選択してください。なお、「P-in Master」ではi-Modeメールは使用できません。
携帯電話を選択すると、次のように「サポートしている電話機」の一覧と、「DoCoMo共通」、「cdmaOne共通」が、キーに割り当てられますので、接続する機種を選択してください。
 DoCoMo F671i(ラクラクホンU)
 DoCoMo F671i(ラクラクホンU 留守電サービスあり)
 DoCoMo F503iS
 DoCoMo F671iS(ラクラクホンUS)
 DoCoMo F671iS(ラクラクホンUS 留守電サービスあり)
 DoCoMo共通
 cdmaOne共通
 戻る

該当する機種が無い場合は、「DoCoMo共通」または、「cdmaOne共通」に設定してください。
注意:該当する機種が無い場合は、i-Modeメール機能が使用できません。

8の2.接続ポートの設定
接続ポートの設定では、携帯電話の接続ポートと制御方式、および、点字表示機の接続ポートを設定します。
接続ポートの設定では、次のようなメニューが表示されますので、ポート番号と制御方式を入力してください。
 携帯電話のポート
 携帯電話の制御方式
 点字表示機のポート
 戻る
注意:携帯電話、点字表示機が正常に動作している場合は、設定を変更しないでください。

携帯電話の接続ポート番号と制御方式は、PDAの機種のより次のようになります。
 ジーフォートは、ポートが1、制御方式が4。
 シグマリオン ツーは、ポートが5、制御方式が3。
 コンパックのアイパックは、ポートが5、制御方式が1。
 東芝のジニオは、ドコモの携帯電話では、ポートが6、制御方式が2。
 東芝のジニオは、AUの携帯電話(cdmaone)では、ポートが5、制御方式が2です。

点字表示機を接続する場合には、点字表示機の接続ポートも設定しておいてください。ほとんどの機種でポート番号は1で大丈夫です。

9.日付の設定
日付の設定は、PDAの日付を設定します。
「年月日」の順に設定します。

10.時間の設定
時間の設定は、PDAの時間を設定します。
「時間,分」、の順に設定します。

11.バージョン情報
バージョンの情報を音声にて知らせます。

12.その他の設定
その他の設定では、パソコンとデータのやり取りを行うための、「ActiveSyncの設定
省電力モードにするための「節電設定
プログラムの選択メニューを編集する「メニューの設定」機能があります。

12の1.ActiveSyncの設定
ActiveSync機能のOn/Offを行います。
点字表示機を接続する場合には必ず、ActiveSyncをOffにする必要があります。
受信トレイ機能を使用する場合には必ず、ActiveSyncをOnにする必要があります。

12の2.節電設定
節電設定は、眼の見えるかたの操作補助が必要です。その操作方法がアナウンスされます。

12の3.メニューの設定
メニューの設定を選択すると、次のメニュー画面が表示されます。
 新規作成
 編集
 メニューの切り替え
 削除
 戻る
「新規作成」は、規定のメニューのコピーを作成し、そこから新しいメニューを作成します。作成したメニューには好きな名前を付けることができます。
「編集」は、メニュー名の一覧が表示されますので、編集したいメニュー名を選択してください。
「メニューの切り替え」は、メニュー名の一覧から、切り替えたいメニュー名を選択してください。
「削除」は、メニュー名の一覧から、削除したいメニュー名を選択してください。

13.データのバックアップ
メモリーカードに、データのバックアップ、リストアを行います。
バックアップ、リストアには別途、コンパクトフラッシュカードが必要です。
データのバックアップでは、次のようなメニューが表示されます。
 バックアップ
 リストア
 戻る
「バックアップ」は、PDAのデータをメモリーカードにコピーします。既にバックアップされている場合は音声にて、削除の確認をしますので「はい」「いいえ」で選択します。
「リストア」は、メモリーカードのデータをPDAにコピーします。
バックアップ、リストアでは、次のデータがコピーされます。
 メモ帳の文書
 アドレス帳
 予定帳
 i-Modeの受信メール
 Eメールの全メール
 インターネットブラウザーのお気に入り
 ボイスレコーダーの音声データ
 ユーザー辞書の音声データ
 PDAの設定データ
注意:PDAのバッテリーが完全放電すると全データが失われます。
大切なデータをなくさないよう、定期的にバックアップを実行しておくことを、おすすめします。